
フリーBGM4:10
シダが分かれる場所
Where the Ferns Part
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花を一輪包んで、古い地図を開いてから家を出る朝のための曲。庭の柵を越えるとすぐシダの葉が肩の高さまで伸びていて、手でそっと分けると、その先に細い道が続いている。足元の土はまだ朝露で湿っていて、靴の先が少し濃い色になる。ワイヤー弦のケルトハープが五つの音でゆるやかに上って下り、低い木の笛は句の終わりにだけ小さく応える。ト長調のなかに一度だけ短調の影が差すのは、戸口を振り返った一瞬のためだ。行き先はまだ遠く、足取りはそれでいい。
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