TRPGのフリーBGM7選 — まとめ9本で重なった曲だけ
TRPGのBGMまとめは数多くありますが、読み比べると中身がほとんど重なりません。同じ「探索」でも挙がる曲が違い、同じ配布サイトの中で選び先が割れます。
そこで、TRPGとマーダーミステリーのセッション用BGMを曲名で挙げた第三者リスト9本を集め、挙がった曲名を機械的に数えました。のべ367件、表記を寄せて357曲。2本以上に登場したのは9曲だけでした。
その9曲から、同名の別曲を取り違えていた1曲と、フリー配布ではなかった1曲を外し、残る7曲を掲載しています。7曲とも配布元の公式YouTubeチャンネルにあり、このページでそのまま試聴できます。
この記事の選び方
- TRPG・マーダーミステリーのセッションで流すBGMを、曲名を挙げて紹介している第三者リスト9本を集計(同じ著者の続編は1本として数え、実際の記事数は11本)
- 配布サイトの紹介だけで曲名が無い記事、配布元自身の一覧、市販サントラのまとめは母集団から除外
- 曲名の表記揺れを配布元の公式表記へ寄せ、独立した2本以上に登場した曲だけを採用
- 同名の曲が複数ある場合は、各リストのリンク先と動画IDまで照合して同一曲かどうかを判定。「危機」は作曲者の違う2曲を指していたため不採用
- フリー配布されていない曲は不採用。「旧支配者のキャロル」は2本に登場したが、制作元の公式サイトが無料で出しているのは試聴サンプルと個人利用向けの楽譜PDFで、音源はアルバムとして販売されている
- 順位は登場本数の降順、同数は配布元の公式曲名順。7曲のうち3本一致は1曲で、残る6曲は2本
導入と調査
描写の読み上げや手がかり集めのように、卓の会話が主役になる時間。まとめが重ねて挙げたのは、主張が強すぎず、切りどころを選ばない短めの曲でした。
不可解な事件簿的なBGM
鷹尾まさき(タカオマサキ)1:25
配布元の紹介文はひとこと、「硬派なミステリーBGMです」。挙げた2本は場面の呼び名が違い、片方は刑事シナリオの「事件の情報が入る/捜査会議」、もう片方はマーダーミステリーの「不穏な導入」。呼び名は違っても、どちらも本編が動き出す前の枠に置いている。1分25秒。
使いどころ事件の情報が入る場面、捜査会議、不穏な導入
緊迫ダーク神秘的エレクトロニックこの曲に近い arcalune のフリーBGM
- 街路の下4:14
- 記録だけは丁寧だった3:32
時計図書館
MATSU2:20
配布元の説明によると、ピアノ・木琴・チェレスタに時計の音を重ねている。2本が挙げた場所は図書館などの探索と、物静かな調査。一方のまとめは、この時計の音を良いアクセントと取るか気になって仕方なくなるかで評価が割れると書き、気になる人向けの対処にも触れていた。2分20秒。
使いどころ図書館などの探索、物静かな調査、情報整理
ピアノ神秘的ファンタジーチル
怪異との遭遇
何かが出てくる、見てはいけないものを見た、逃げ場が消える。9本の重なりが最も濃かったのがこの場面で、掲載7曲のうち3曲がここに集まりました。
不安、恐怖、戦慄
KK3:36
9本のうち3本に載った、この集計で唯一の3本一致。配布元の紹介文は「聴いただけで背筋が凍るような雰囲気のあるホラー系BGM」。3本が置いた場所はホラーシナリオ全般、怪奇現象が起きた瞬間、探索者が何かを見つけた場面で、いずれも恐怖の側だった。配布元表記で3分36秒。
使いどころ怪奇現象、ホラーシナリオ、恐怖の演出
ホラー・怪談ダーク緊迫アンビエントこの曲に近い arcalune のフリーBGM
- ここでは何も支えない4:48
- 松明が届かない3:44
ミスト
稿屋 隆3:54
2012年公開で、掲載7曲のなかで最も古い。配布元の紹介文で作曲者は、深い霧がじわじわ濃くなっていくイメージだと書き、少しずつ楽器を重ねた結果また長尺になったこと、アイデアの出どころがキング原作の映画「the MIST」であることまで明かしている。2本の置き場所は神話生物の登場シーンと、異常との遭遇。3分54秒。
使いどころ神話生物の登場、濃い霧の場面、ホラー探索
アンビエント神秘的ホラー・怪談ダークsuspense piano
KK1:22
1位と同じ作曲者による、掲載7曲で最も短い1分22秒。配布元の紹介文は「サスペンス…ホラー…奇妙な世界に貴方を誘いましょう…」の一文だけ。挙げた2本の置き場所は、狭くて怖い場所の探索と、異常との遭遇。同じ配布元には名前の似た「suspense cinema piano」という別の曲があり、探すときは取り違えに注意。
使いどころ狭い場所の探索、異常との遭遇、不穏な導入
ピアノダーク緊迫シネマティック
戦闘
戦闘曲はどのまとめにも複数ありましたが、曲名が重なったのは1曲だけでした。戦闘の趣味はセッションごとに割れる、という結果として読めます。
超頭脳バトル
Yuyake Monster1:30
掲載7曲で唯一、2本とも戦闘の枠に置いた曲。配布元の紹介文は「緊張感と疾走感があり、かっこいいエレクトリックミュージックです」。求めた場面は近未来寄りの落ち着いた戦闘と、「私に勝てたら力を貸そう」型の対決で、どちらも殴り合いより読み合いの側にある。1分30秒。
使いどころ近未来の戦闘、頭脳戦、クライマックス
エレクトロニック戦闘・バトル緊迫クール
エンディング
結末の演出と、その後の感想戦まで流し続ける枠。長さより、鳴らしたまま話し続けられるかで選ばれていました。
神隠しの真相
しゃろう2:45
配布元の紹介文は「ノスタルジックなピアノ主体のインスト.メロディは和風な感じ.」。挙げた2本はどちらもエンディング枠に置きながら、求めた効果を書き分けている。片方は「ちょっと悲しげ、または感動的な結末」、もう片方は「どんな結末も優しく包む一曲」。掲載7曲のうち、幕引きの枠に置かれたのはこの1曲だけだった。2分45秒。
使いどころエンディング、感動的な結末、優しい幕引き
ピアノノスタルジー感動・エモい和風この曲に近い arcalune のフリーBGM
- 待たなくていい3:50
- お前だけのせいではない4:04
357曲のうち重なったのが7曲、という結果そのものが、この記事のいちばん確かな答えかもしれません。TRPGのBGM選びに共有された正解は薄く、まとめを1本読んで済ませるより、場面ごとに自分で決める部分が大きいということです。
重なりの偏りもはっきり出ました。恐怖の側に3曲が集まった一方、街・日常・帰還といった穏やかな場面では、2本以上の一致が1つも出ていません。場面の数を揃えるための追加はしていないので、空いている枠はそのまま空いています。
各曲の下には、同じ場面に使える arcalune のフリーBGMを並べています。ホラー、ダンジョン、緊張感、物語といったタグで棚を絞り込めるので、卓に足りない場面から探してみてください。
よくある質問
- 掲載が7曲だけなのはなぜですか?
9本のまとめが挙げた357曲のうち、2本以上に登場したのが9曲でした。そこから同名の別曲を指していた1曲と、フリー配布ではない1曲を外した結果が7曲です。件数を揃えるための追加はしていません。
- 7曲は無料で使えますか?
7曲とも DOVA-SYNDROME で公開されています。商用利用・クレジット表記・加工・再配布などの条件は配布元のライセンスと作曲者ごとの利用条件で決まるため、使用前に各曲の配布元リンクで確認してください。
- 再生ボタンの動画は公式ですか?
はい。7曲すべてについて YouTube oEmbed の応答で曲名と投稿チャンネルを確認し、DOVA-SYNDROME 公式チャンネルの投稿だけを使っています。転載動画は使用していません。
- ココフォリアやユドナリウムにそのまま上げられますか?
アップロードの可否とファイルサイズの上限は各サービス側の仕様で、このページでは確認していません。音源は各曲の配布元リンクから入手し、条件はサービスの案内で確認してください。
